この記事ではPythonでGRIB2形式のGPVデータを扱うために必要なソフトウェアと、Pythonモジュールのインストール手順を説明します。Macでのインストールについて説明するので、Windowsユーザの方は別の記事をご覧ください。
wgrib2は、アメリカ大気海洋局(NOAA)の気候予測センター(CPC)が開発し公開する、GRIB2形式のファイルを取り扱うためのプログラムで、以下のような機能を持ちます。
- GRIBファイルの作成と読み出し
- データの一部取り出し
- 特定領域の取り出し
- 各種ファイル形式への変換 (ieee, text, binary, CSV, netcdf, mysql)
- 新規データの追記
詳細については以下の こちら を参照して下さい。
wgrib2をインストールする
Windows用にはコンパイル済みのバイナリファイルが用意されていますが、Macの場合はソースファイルをダウンロードしてコンパイルします。通常のMacには必要なコンパイラがインストールされていません。
Homebrewを使ったインストールもありますが、ここではMacPortsを利用したインストール方法を紹介します。
- ユーザー名をアルファベットにする
まずはMacを日本語のユーザー名で使用している場合は、新しいアカウントをアルファベットのユーザー名で作成してください。
例 きりたん -> kiritan
設定方法はこちらから
2. MacPortsをインストールする
こちらのリンクからMacPortsをインストールしましょう。
3. MacPortsのサイトからコンパイル済みのwgrib2をインストールする。
MacPortsをインストール後に以下のプログラムをTerminalに入力します。
sudo port install wgrib2
これでwgrib2のインストールが完了しました!
NetCDF4とxarrayをインストールする
Anacondaを使っている場合はcondaでインストールします。
以下のコードをTerminalに入力して実行してください。
conda install -c conda-forge netcdf4 xarray dask bottleneck
これでNetCDF4とxarrayのインストールが完了しました!
まとめ
以上のプログラムを順番に実行することでGPV気象データ処理のための事前準備が完了します。